「大切なことに気づく24の物語」
中山和義 著 フォレスト出版 より
30年前のお話です。 昨年,ドラマにもなりました。
脳性マヒを持って生まれて,15歳で亡くなられた「やっちゃん」が,
亡くなる2か月前に書いた詩です。
ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくはいう
ぼくさえ 生まれなかったら
かあさんの しらがもなっかたろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く 悲しさも
「かたわな子だね」とふりかえる
冷たい視線に 泣くことも
ぼくさえ 生まれなかったら
ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんが いるかぎり
ぼくは生きていくのです
脳性マヒを生きていく
やさしさこそが 大切で
悲しさこそが 美しい
そんな 人の行き方を
教えてくれた おかあさん
おかあさん
あなたがそこに いるかぎり
『お母さん,ぼくが生まれてごめんなさい』 向野磯世 著 扶桑社
やっちゃんのおかあさんはこの詩を読んで,
「やっちゃんが生まれて来てくれて良かった。ありがとう。」と言われたそうです。