Q & A
★矯正歯科治療(歯列矯正)はどのようなことをするのか不安です。説明やカウンセリングはきちんとしてもらえるのでしょうか?
最初は、相談から始めます。
相談の時に、気になるところをお聞きした上で、お口の状態をみて概要をお話します。
その後、状態を把握するための精密検査に進みます。
検査後、どのように治していくのか治療方法を説明します。治療後がどんなふうになるのか、なるべく具体的にお話します。
治療にはある程度の期間が必要です。医師やスタッフとのあいだに信頼関係がないと治療は続けられません。患者さんとのコミュニケーションは大切なので、インフォームドコンセント(説明と同意)はしっかりとっていきます。
★歯並びの治療には、どうして長く時間がかかるのでしょうか?
矯正歯科治療(歯列矯正)は、矯正装置によって歯に無理のない力をかけ、歯を歯槽骨(歯の根が生えている骨)のなかで少しずつ移動させる治療です。無理やり移動させるのではなく、骨の代謝を利用して歯を正しい位置まで移動するので、どうしても時間がかかってしまいます。
矯正治療中は、患者さん自身の努力も必要であったり大変な面もありますが、その結果、スーパースマイルに代表される美しい歯並びと健康を手にすることができますから、がんばっていただきたいと思います。
★歯列矯正は何歳ころから始めたらいいのでしょうか?
不正咬合は、「骨格性」と「歯槽性」の二つに分けられます。
「骨格性」は顎の骨そのものにズレやゆがみがある場合、「歯槽性」は歯の位置だけに問題がある場合です。
「歯だけの矯正」は、基本的には永久歯が生えそろう12歳ころから始めます。しかしながら、乳時期や幼児期に咬合の異常があったり成長・発育に影響がでるような場合は、「第一段階の矯正治療」を骨の成長が終わらない10歳ころまでにしておきます。その後、中学生期から「第二段階の矯正治療」として歯並びを治療してゆきます。
★歯列矯正は何歳までできるのでしょうか?
歯は何歳になっても移動させることができますから、基本的には年齢の上限はありません。
当クリニックでも、60歳を過ぎた方が矯正歯科治療に通院されておられますし、アメリカではそれくらいのお歳の人の矯正はごく普通に行われています。
治療期間は、骨の代謝を利用する治療なので、若い方と多少の差が生じます。また、治療のゴールは若い方と年輩の方とでは変わってきます。
矯正は本人の気持ちさえしかりしていれば何歳でも受診可能ですが、高齢の場合、歯が欠損していたり歯周病の問題がありますから、歯や歯ぐきが健康なうちに受診されることをおすすめします。
★子どもの噛み合わせや歯並びをよくするには、小さいころからどんなことに気をつけたらよいでしょうか?
乳幼児のころから、顎の発達を考えて、よく噛む習慣をつけてあげます。
赤ちゃんが母乳を吸う力(吸綴力)は強く、人工乳首(哺乳瓶)やペースト状の離乳食ばかり与えていると、自然に身につく飲み下す力が体得できないまま成長していきます。その結果、成長後も正しく飲み込めなくなり、歯並びやかみ合わせを悪くする原因となります。
離乳食が終了したら、野菜のような繊維質の多いものや、しっかりと噛まなければ食べられないような歯ごたえのあるお菓子を与えてあげましょう。インスタントや加工食品にはカルシウムの吸収をさまたげるリン酸が多く含まれるので、なるべく控えて、バランスのよい食事をさせることが大切です。
日頃の生活習慣としては、「指をしゃぶる」、「舌やくちびるを噛む」、「口をいつも開けている」、「鉛筆を噛む」、「頬づえをつく」等の癖(クセ)は、顎の発達や歯並びに大きく影響します。
歯並びが悪くなってから、顎を丈夫にするために、急に硬いものを食べさせるのは逆効果となります。無理に硬いものを口にすると、顎の関節や筋肉をかえって痛めてしまうことがあります。
顎や歯列の矯正をしながら、正しい噛み方を学び、よく噛む練習が必要となります。
★矯正歯科治療(歯列矯正の治療)に痛みはあるのでしょうか?
ヒトが感じる痛みには個人差がありますが、一般的には矯正装置をつけたばかりの2~3日は、うずくような痛みがあります。これは歯に力が加わり、少しずつ動いていく時のカラダの生理的な反応です。また、歯がしみるような(神経性の)痛みではありません。
矯正器具の違和感には、1週間程度で慣れるものと思います。
矯正装置は概ね3~8週間ごとに調整しますが、ヒトによっては、そのたびに多少の痛み(圧迫感)があります。
耐えがたいほどの痛みではないので、そんなに心配することはありません。
痛くて、食べられない人もおられますが、最初は無理をせずに軟らかいものを口にして、少しづつに普通の食事に戻していくようにします。
★矯正装置をつけたら、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか?
大事なことは、歯をよく磨くことです。
矯正装置のまわりは食べ物が残りやすいので、毎食後に磨いて下さい。
良く噛んで食べることも大切です。
「よく歯磨きしてよく噛む」ほど、歯の移動は早く進みます。
固いものをバリバリを食べないことも大事です。
矯正装置がこわれたり、はずれることがあります。矯正装置は強く接着してありませんから、矯正装置の装着中は無理のない食事をこころがけて下さい。
★歯並びが悪いと、美容上、どんな影響が出るのでしょうか?
リップラインが崩れてきます。笑顔をつくったときに、きれいな口びるのラインになりにくくなり、横から見た美しいラインも描かなくなります。
歯の位置は顎の骨格とも関係が深いので、歯並びが良くないとフェイスラインにも影響を与えます。顔が大きく見えたり、顎がさびしく感じたりしますがその原因が歯並びにあることに気づかない人が多いと思います。
目の印象も大切ですが、口は顔の中でもっとも動きの大きな部分です。
歯並びを治すことで口元が変化して、ひっこんでいた顎が出てきたり、顔だちがシャープになることがあります。
治療で神を経抜いた歯があります。神経がなくても矯正歯科治療(歯列矯正)出来ますか?
矯正で歯を動かす時に重要なのは、歯周組織(歯とその周りの骨の間にある歯根膜と歯肉や歯槽骨)です。
神経の無い歯でも、歯周組織が健康なら矯正歯科治療(歯列矯正)は可能です。
★矯正を始めたいと思っていますが、歯周病を患っています。歯周病でも矯正歯科治療(歯列矯正)できますか?
歯周疾患がひどい方でも矯正治療は可能な場合もありますので、矯正歯科医院で検診の上ご相談下さい。
かみ合わせによっては、歯並びを治すことで歯周疾患が改善することがあります。近年では、多くの歯周疾患患者様が矯正治療をされています。歯の位置や歯槽骨状態などの条件さえ問題なければ可能かと思います。
治療によって歯周疾患が良好となる場合もありますが、逆に悪化する場合もあります。歯磨きも含めた歯周疾患のコントロールがされていることが重要となります。
★矯正歯科治療(歯列矯正)に健康保険はききますか?
基本的には、矯正治療は健康保険の対象外(自費治療)となります。
唇顎口蓋裂や、口腔外科で顎の手術(骨切り)を受ける前提の矯正治療では、保険が認められます。
かみ合わせが上下逆になった「下顎前突症(受け口)」で、顎骨の切除手術をする場合、手術の準備と仕上げの為に術前・術後に矯正歯科治療をします。この術前・術後矯正には保険が適用される場合もあります。保険の適用は治療によって異なることがありますから、矯正歯科でよく相談してください。
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